「広島マーダーミステリー初心者会」代表のあそびとCです。 この記事では「あの夏の囚人(GroupSNE/cosaicさま作)」をゲームマスター目線から見た個人的な感想を書いております。 ネタバレはありませんので、これからご参加される方・この作品に興味のある方も安心してお読み頂けます
内容まとめ
・使命達成型シナリオ
・重厚なストーリー、その分文章量が多い
・舞台は現代日本。離島に住む人々が主役
・シナリオの完成度が非常に高い
・マーダーミステリーに慣れた方向け
・工夫すればゲームマスターはあまり忙しくない
殺害された本人も参加するミステリー
携帯電話が無かった頃の日本、離島に居た少年少女達の物語。 成長と共に離れ離れになった主人公達が島で再会する「今日」から物語が始まります。
今作最大の特徴は殺害された被害者役のプレイヤーが居ること。 推理、調査して犯人を探すことが目的のマーダーミステリー。 死者が居ても意味がありません。 だがしかし。
今作に限ってはその死者も活躍します。 シナリオは使命達成型です。 Aさんは「ゲーム終了時に〇〇というアイテムを所有している」 Bさんは「犯人が逃げ切る手伝いをする」 という風に、それぞれ違う目的のために情報を集めます
二転三転するゲーム展開
「何度だって青い月に火を灯した」 「マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド」 これらのゲーム中における皆さまの物語は被害者が死ぬまでの過程推理に留まります。 しかし今作はゲーム中にも物語が動き続けます。 さっきまでは〇〇探しを頑張っていたけど、今はそれどころじゃない。 次々と変化する展開を追っていたら、いつの間にか真相が見えてきた。 慌ただしくも充実感ある作品です
マーダーミステリーに慣れてきた方向けの作品
今作はシナリオの完成度が非常に高いです。 当会で開催した際も、ほぼ全員がマーダーミステリーの経験無しor2、3回目でしたが大好評でした。 個人的にも好きな作品です。 その前提の上で今作は全く初心者さんに向いておりません。
まず、設定書(参加者が読むキャラクターの設定)のボリュームが非常に多いです。 およそA4用紙4枚にビッシリ書かれた物語を数十分で読み込んで人間関係まで深く理解する必要があります。
次に、ゲーム中に飛び交う情報が多く、先述した物語を理解していないと展開についていくのが大変です。 最後に、死者を利用したギミック自体が複雑なためルールを把握するのも苦労します。
小説を読むことが好き、かつマーダーミステリーの経験もそこそこある玄人さん向けの作品だと思いました。 初心者さんが当作品をプレイする際は、初心者に向けた工夫・運営がしっかりされている会を選ぶことを強く推奨します。 ※後述《独自の演出》で詳しく書きます
ゲームマスターは絶対に必要
今作は全員共通のルールに加え、プレイヤーによって異なる特殊なルールが存在します。 そのため、各自が自分のルールを理解して行動する必要があります。 また、ルールが違うことが原因で「あの人ルール違反してない?」と疑問に思われる状況も発生します。
自分の特殊ルールの意味がよく分からない、ルールを忘れて行動してしまうことも。 その辺りの説明や対処をしっかり行えるマスターがいないとゲームが破綻してしまいます。
今作においてゲームマスターに求められるのは、 「相手がルールを理解できるよう言葉を噛み砕いて伝えること」 これに尽きます。 後述しますがギミックの一部(部屋の調査)は工夫次第でマスターの管理が不要になります
エンディング分岐は4パターン
ゲーム終盤のアクション処理はそこまで難しくありません。 効果がよく似ているアクションが1つあるので、それだけよく読みましょう。 今作のエンディングは4種類。 結果どうなったのかを伝えることに意識して読み上げましょう。 この部分のゲームマスターの負担は軽めです
広島マーダーミステリー初心者会・独自の演出
《ゲーム開始前》 ・設定書(参加者が読むキャラクターの設定)を全て当会オリジナル映像化して、膨大な文章を読まずに世界観を理解。 ・人間関係を図式した「人物相関図」や「用語集」を作成。
・これらの資料を開催1週間前に送付。時間のある時にゆっくり読むことができた。
《ゲーム中》
・オープニング、エンディング4種も全て映像で表現。
・部屋の調査は、調べている最中は部屋カード上に重石を置いて他プレイヤーが触れない状態を作った。
《結果》
初めてマーダーミステリーを遊んだ方も含めて存分に今作を楽しんで頂けました!
「広島マーダーミステリー初心者会」代表のあそびとCです。 この記事では「あの夏の囚人(GroupSNE/cosaicさま作)」をゲームマスター目線から見た個人的な感想を書いております。 ネタバレはありませんので、これからご参加される方・この作品に興味のある方も安心してお読み頂けます
内容まとめ
・使命達成型シナリオ
・重厚なストーリー、その分文章量が多い
・舞台は現代日本。離島に住む人々が主役
・シナリオの完成度が非常に高い
・マーダーミステリーに慣れた方向け
・工夫すればゲームマスターはあまり忙しくない
殺害された本人も参加するミステリー
携帯電話が無かった頃の日本、離島に居た少年少女達の物語。 成長と共に離れ離れになった主人公達が島で再会する「今日」から物語が始まります。
今作最大の特徴は殺害された被害者役のプレイヤーが居ること。 推理、調査して犯人を探すことが目的のマーダーミステリー。 死者が居ても意味がありません。 だがしかし。
今作に限ってはその死者も活躍します。 シナリオは使命達成型です。 Aさんは「ゲーム終了時に〇〇というアイテムを所有している」 Bさんは「犯人が逃げ切る手伝いをする」 という風に、それぞれ違う目的のために情報を集めます
二転三転するゲーム展開
「何度だって青い月に火を灯した」 「マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド」 これらのゲーム中における皆さまの物語は被害者が死ぬまでの過程推理に留まります。 しかし今作はゲーム中にも物語が動き続けます。 さっきまでは〇〇探しを頑張っていたけど、今はそれどころじゃない。 次々と変化する展開を追っていたら、いつの間にか真相が見えてきた。 慌ただしくも充実感ある作品です
マーダーミステリーに慣れてきた方向けの作品
今作はシナリオの完成度が非常に高いです。 当会で開催した際も、ほぼ全員がマーダーミステリーの経験無しor2、3回目でしたが大好評でした。 個人的にも好きな作品です。 その前提の上で今作は全く初心者さんに向いておりません。
まず、設定書(参加者が読むキャラクターの設定)のボリュームが非常に多いです。 およそA4用紙4枚にビッシリ書かれた物語を数十分で読み込んで人間関係まで深く理解する必要があります。
次に、ゲーム中に飛び交う情報が多く、先述した物語を理解していないと展開についていくのが大変です。 最後に、死者を利用したギミック自体が複雑なためルールを把握するのも苦労します。
小説を読むことが好き、かつマーダーミステリーの経験もそこそこある玄人さん向けの作品だと思いました。 初心者さんが当作品をプレイする際は、初心者に向けた工夫・運営がしっかりされている会を選ぶことを強く推奨します。 ※後述《独自の演出》で詳しく書きます
ゲームマスターは絶対に必要
今作は全員共通のルールに加え、プレイヤーによって異なる特殊なルールが存在します。 そのため、各自が自分のルールを理解して行動する必要があります。 また、ルールが違うことが原因で「あの人ルール違反してない?」と疑問に思われる状況も発生します。
自分の特殊ルールの意味がよく分からない、ルールを忘れて行動してしまうことも。 その辺りの説明や対処をしっかり行えるマスターがいないとゲームが破綻してしまいます。
今作においてゲームマスターに求められるのは、 「相手がルールを理解できるよう言葉を噛み砕いて伝えること」 これに尽きます。 後述しますがギミックの一部(部屋の調査)は工夫次第でマスターの管理が不要になります
エンディング分岐は4パターン
ゲーム終盤のアクション処理はそこまで難しくありません。 効果がよく似ているアクションが1つあるので、それだけよく読みましょう。 今作のエンディングは4種類。 結果どうなったのかを伝えることに意識して読み上げましょう。 この部分のゲームマスターの負担は軽めです
広島マーダーミステリー初心者会・独自の演出
《ゲーム開始前》 ・設定書(参加者が読むキャラクターの設定)を全て当会オリジナル映像化して、膨大な文章を読まずに世界観を理解。 ・人間関係を図式した「人物相関図」や「用語集」を作成。
・これらの資料を開催1週間前に送付。時間のある時にゆっくり読むことができた。
《ゲーム中》
・オープニング、エンディング4種も全て映像で表現。
・部屋の調査は、調べている最中は部屋カード上に重石を置いて他プレイヤーが触れない状態を作った。
《結果》
初めてマーダーミステリーを遊んだ方も含めて存分に今作を楽しんで頂けました!